公演の特色：“４人の俳優で四大悲劇を“シリーズ

ﾘｱ王

◆コンセプトは、劇的人物の核(本質)の抽出と具現。
すべて俳優の力量で瞬時にキャラクターのチェンジを行います。

◆このシリーズでは、作品ごとに２組のチームが編成されます。
人物の内面とその繊細な心の動きをクローズアップする“４人の俳優で四大悲劇を”チームと、俳優一人に一役という通常の配役で関係性にフォーカスする“人間関係”チームです。４作品各２チーム、さらに決定版「オセロー」の２チームを加え計１０チームの異なる手法により、四代悲劇を多角的に対比させます。

ﾏｸﾍﾞｽ

ﾘｱ王

◆舞台美術について。
全作品とも白または水のイメージが基調になっています。
例えば「マクベス」では、舞台全体に純白の羽毛を敷きつめ、血と権力のどす黒いイメージの従来の印象を一新。真っ白な衣裳、純白の舞台空間にときおり舞う美しい真紅の羽毛。そのテーマは、子どもに恵まれない若き夫妻の熱烈な愛と安らぎでした。
また「リア王」では、枯山水のような白砂利の舞台(下記【生演奏について。】参照)、決定版「オセロー」では、舞台床全体がまるで水面のように見える特殊処理を施すなど、シンプル＆ダイナミズムを心がけました。

◆生演奏について。
中国楽器やアコースティック・ギター、ウッドベースやオカリナなど、様々な楽器の生演奏は、結成当初からのＡＳＣの特色のひとつです。
このシリーズでもそれぞれの作品にふさわしい楽器が、一流のアーティストの手によりライブ演奏されました。「オセロー」では、重厚な響きのウッドベース。「ハムレット」では、美しく優しく、包み込むような暖かな調べマリンバ、「マクベス」では、退廃と悲哀と引き裂かれる愛を表現したアルトサックスなど。
そして「リア王」では、舞台全体に敷きつめられた微細な白砂利が、枯山水のように踏みしめるたびに響きあい、その静かな自然音は壮大な物語に臨場感をもたらしました。

ﾊﾑﾚｯﾄ

Gallery(舞台写真)

　 2002「オセロー」
　 2003「ハムレット」
　 2004「リア王」
　 2005「マクベス」
　 2007「オセロー」決定版

ﾏｸﾍﾞｽ

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